「対面式キッチン」にしたいです

現状のキッチンは、壁向きのシステムキッチンが付いています。(しかもまだ新しそう…)
家族とコミュニケーションに便利な対面式のカウンターキッチンは、小さいお子様のいる家庭ではとても人気の設備。これはぜひ実現したいですよね。

ただ、キッチンは対面式に切り替えるために今の位置から移動させる必要があります。
間取りプランのご希望にある「リビングを広くしてダイニングもゆったり」と、「壁を自由に取り外せない」という制約との間で、対面式キッチンの設置位置が非常に重要になって来ました。

「穴」開けて良いですか?

対面式キッチンの位置を考えるために、ひとつ重要なポイントがあります。
それは、「排水管の位置」です。
一戸建てとは異なり、マンションの場合は「床下」にあまり余裕はありません。「給水」の場合は水圧のおかげで高い位置を通す事も可能ですが、「排水」は重力に逆らえません。
また、排水を下の階へと落とす「排水管(縦管)」の位置は決まっているため、キッチンで使った「水」を「排水管(縦管)」まで繋ぐルート(器具排水管)には、「傾き(勾配)」が必要になります。

新しいキッチンの位置を決める前に、排水管の位置と床下の状況を確かめないといけません。

事前に入手した現況図面と、建築時の元図面は異なっています。
情報では少なくとも3回以上はリフォームを経ている様ですが、正確な記録はありませんので「見えない部分がどうなっているのか」が全く分からないのです。

となると、「発掘」しないといけませんね。

図面にあった排水管の位置に従って、床面をカット… 

まずは、キッチン前のフローリングをカット。下から現れたのは「古いフローリング」で、計三層分でした。

リフォームで床を貼り換える際に、古いものを剥がさずに新しい床を貼り付ける「重ね張り工法」です。
短工期でコストメリットもありますが、床がしっかりしていないと採れない工法です。床の厚みが増える分、段差の調整などが必須ですが、すべてを剥がして張り直すよりも賢い方法ですね。

それは良いのですが…肝心のものが見当たりません。

「排水管は、いったいどこ?」

解体工事で確認するしかない

最初の図面に記されていた位置を目安に切り開いた床面の穴からは、排水管が見えませんでした。
システムキッチンを壊して調べる方法もありますが、これは丁寧に分解して他所で再利用する事になっていますので、室内の解体工事が始まってから改めてルートを確認する事になりました。

幸いなことに床下の高さもあり、勾配も問題ありませんので、排水管探索は後回しでも大丈夫です。

「排気」ルートの探索も必須

キッチンの位置を変更する場合に大事なのは、3つの「ルート」の確認です。

・排水ルート ・給水ルート ・排気ルート

「排水」と「給水」は床下のクリアランスが確認出来たので、今のところは後回しでも大丈夫。
最後の問題は「排気」の道順です。

排気ルートは床下ではなく「天井裏」ですので、キッチン位置の変更による換気ルートの再構築は難しくはありません。(のはずでしたが…)

それよりも、対面式キッチンの位置を含む全体プランの提案を進めなくてはなりません。

●次回:「プラン提案と修正」に続きます。