まずはキッチンから「解体」

最初に解体を始めるのは「キッチン」から。
イチバンの目的は「排水管のルート」を確認することです。新しい間取りでは、オープンスタイルのキッチンをリビング・ダイニングの中央寄りに移動します。
排水と給水管を床下に配置しますが、排水管の接続位置が不明でした。

現況のキッチンを解体すれば、排水管の設置状況を確認できます。

キッチンの奥から排水・給水管が登場。

排水管は床下から洗面所へ

隠れていた排水管を発掘。床下から洗面所の方向へと排水されていますので、新しいキッチンからの排水ルートをここに接続すれば問題解決。
給水管はどちらも赤(オレンジ)ですね…
冷水は「青」、温水は「赤」にしましょうね。意外と間違える部分かも。

排水・給水ルートを作ります

キッチンまで排水ルートを作成

新しいキッチンを結ぶ排水・給水管は、床下に敷設。自然に流れる様に勾配を付けるスペースはありますので、床の構造を一部解体して流路を作ります。
事前にめくった床の「穴」は、その計画ルートの一部。計画通りに設置できてひと安心。

床部分を切り開き、無事に排水・給水ルートが完成。

そして「問題」発生

ユニット家具を解体し、柱が出現。でもこれは飾り柱なので解体します…

そこに、食器棚作るんですけど…

いや、ちょっと待って! 「フレキシブルダクト」のままで外部に接続⁉

排気ダクトの接続方法

排気用の既存ダクトが天井から降りてきて、窓横の壁面に繋がっていますが、
これは…過去のリフォーム工事での「現場処理」ですね…

排気ダクトを建物外壁の排気口に接続する場合、フレキシブル管(ジャバラ状で曲げやすい)ではなく、丈夫で排気抵抗が少ないスパイラル管を使用します。また、外気と接する部分なので防火区画対応や結露の影響などを考慮して不燃の断熱材による被覆が必要になります。

正しくは、スパイラルダクト+ダクトカバーなんです。

最初の間取りではキッチンがこの場所にあり、レンジフードの高さに合わせた壁面排気口が作られたものと思いますが…。リフォームを繰り返すうちに、どこかの時点でこうなったんですね。
見えない部分のヒミツは、リフォームの際に明らかになる事が多いのです。

食器棚でカバーする

ダクト問題の次は…むしろこちらの方が「大問題」です。
この壁面部分には、「食器棚(カップボード)」を設置するプランになっています。
しかも、既に発注済みで現場到着の予定もほぼ確定済み…

窓までの壁面部分を利用して「両開きの吊戸棚を単体で設置」しなくてはなりませんので、排気ダクトがここにあるとマズイのです!

ここしかムリ、の吊戸棚

新キッチンの背中側には、カウンターを窓側に少し張り出すカタチの造作食器棚を設置するプランになっていて、問題の壁面部分には吊戸棚(しかも単体で)がやって来ます…
排気ダクト、思いっきり邪魔。

吊戸棚の中に「しまい込む」

ダクトも吊戸棚の位置も変えられない。
施主と協議の結果、戸棚の中にダクトを隠してしまう「現場の工夫」で進行する事に。
ダクトを処理し、なんとか戸棚の半分を排気ルートとして確保。
剥き出しという訳にはいきませんので、化粧版で目隠しをして仕上げる事に。収納力は落ちますが、スマートな「問題解決」となりました。

「壁」を壊します

洋室の「壊しても大丈夫な壁」をぶち抜きます。

リビングと収納に活用します

元の洋室(1)は、ドアと壁を取り払って「リビング」へと変身。子供部屋の壁も壊せますので、ウォークインクロゼットに改造。
間仕切りの壁はテレビ台として利用し、残りの空間にはオープン棚の収納スペースに。
空間を無駄なく使わせていただきます。

旧洋室(1)と子供部屋の「壁」をぶち抜き、
ウォークインクロゼットへ。

リフォームの怖いところは、予想外の事態が起きやすい事です。

排水管ルートの捜索や、壊してから発覚する排気ダクトの問題など様々な予想外が続きます。
対処していくのは大変ですが、ある意味では「リフォームの楽しみな部分」でもあるんです。
もちろん、無い方が良いのですけど…

●次回:宿題解決。「工事はススム」に続きます。